暮らしやすい間取りのために!

弊社を訪れるお客様の中でも、
住宅を新築する際に多くの方が頭を悩ませるのが、間取りです。
そもそも、何から始めたらよいのか、悩んでしまうようです。

間取りは、ご家族のライフスタイルの上に成り立つものなので、
間取りについて考える前に、ご家族のライフスタイルを見つめなおしてみると良いでしょう。

家族の人数や年齢、生活する時間帯、ペットの有無などによっても使いやすい
間取りは異なるため、「これが誰にとっても1番良い間取り」という
正解はありません。

リビングに階段を配した間取りは
「家族のコミュニケーションを取りやすい」
と喜ぶ方もいらっしゃれば、
逆に「暖房効率やプライバシー性を損ねてしまう」
と敬遠される方もいらっしゃいます。

ご家族のライフスタイルを見つめなおし、
「自分の家族にとって一番良い間取り」
を作ることがベストです!

基本的に間取りを考える上では、
家にいる時間の長い人を優先するのが良いです。
使う時間の短い部屋などは優先順位が低く、
予算や土地の広さの都合によっては
諦める可能性も出てくるかもしれません。

では、どのようなところに気を付けていれば良いのでしょうか?

<採光>
一般的には、東西南北に適した部屋を配置することから間取り作りは始まります。
リビングなど、たくさんの人が長時間過ごす部屋は、南東に面した、
一日を通して気持ちの良い採光が確保できる場所が良いと言われています。
逆に、トイレや浴室などの水廻りは、北西の夕日が差し込む場所や採光がうまく
確保できない場所に配置するのが良いです。

<風通し>
自然の光と併せ、自然の風を取り入れられる間取りは、気持ちよく人気が高いです。
風が通り抜けられるよう、できれば、
1つの部屋に一直線で結べる対面した位置に窓を設置すると良いです。
また、その際に冷たい空気を取り入れる用の低い位置の窓と、
温まった熱気を逃がす用の高い窓を作ると、
外からの視線を逃がしたり、防いだりすることにも役立ちます。
通風のための窓であれば、小さくて価格の安い窓でも結構です。

<生活動線>
暮らしやすい住まいを作るため、
家族一人ひとりの通常の一日の動きや流れを想定し、
使う部屋とその部屋中にいる時間を書き出して、
情報を整理してみましょう。
さらに、将来的のことも考慮し、
子供の成長や増える子供・巣立つ子供、両親の介護といった、
家族構成の変化まで考えておくと、
より長い期間住みやすい暮らしを実現できるでしょう。

<その他家電・家具や外構>
間取りを考える際に、
使用する予定の家電・家具の寸法や配置も
考えておきましょう。
そうすることで、コンセントや照明の位置を検討しやすくなります。

また、お庭や玄関アプローチも、
最初から考えておくことが大切です。
今は車を持っていなくても、
将来的に車を持つ予定があるか、また何台持つのか、
によって駐車場の位置を考える必要が出てきます。

このように、間取りを作る際は、
今の暮らしから考えていくことも必要ですし、
将来的に必要になってくるものも考えることが大切です。
私たちがお客様と一緒に間取りをプランニングしていく際は、
そういった今の暮らしの様子と、将来的な予定をよくうかがって、
住み始めてからずっと快適に住み続けられる間取りを作れるようにしています。

水害に備えて!

今回は、今からできる水害対策の準備をご紹介します。


1.土のう・水のう
土のうとは、布袋に土砂を詰めたものです。

これを積みあげて、水や土砂の流れを止め、
家屋への浸水を防止するので、
水深の浅い初期段階や小規模な水害時には、非常に有効な対策です。

低地に住んでいる方は、常備しておくのが賢明ですが、
袋いっぱいの土を集めるのは、特に土の少ない都会ではなかなか大変です。

そういった場合には、40~45リットルのゴミ袋を2~3枚重ね、
水を入れて作る「水のう」も有効です。

水のうを複数個用意し、段ボールに詰めることで土のう代わりにもなります。
水害被害を受けやすい半地下・地下に玄関や駐車場、居室があるお家に
お住まいであれば、土のうは常に準備しておくのが良いです。


2.止水板
大雨時には、家の出入り口に、長めの板などを設置し、
土のうや水のうなどで固定して、浸水を防ぎましょう。

板がない緊急の場合は、
テーブル・ボード・タンス・ロッカー・畳などで代用しても良いです。

なお、止水板を購入に対して補助金を出してくれる自治体もありますので、
お住まいの自治体のHPなどをチェックしてみましょう。


3.排水溝のチェック
ゲリラ豪雨など、突発的で激しい水害時は、
トイレや浴室、さらには洗濯機などの排水溝から汚水が逆流する
「排水溝逆流浸水」が発生し、室内から泥水が噴き出す恐れがあります。

水のうを1回のトイレの便器に入れる、浴室、浴槽、洗濯機の排水溝の
上に乗せる、といった対応で逆流を防止しましょう。


4.自作のハザードマップ
自治体の作成したハザードマップは非常に重要なものですが、
それに加え自前のハザードマップを用意しておくことも大切です。

水害が起きて、避難が必要になった時のために、
避難場所までのマンホールや小川、側溝などの危険箇所を
マップ上に示しておくと良いです。

特に濁流で冠水した場合、危険箇所が見えなくなり、避難途中でふたの
外れたマンホールや側溝に落ちてしまうことも非常に多くあります。

通常の降雨時に避難場所まで歩いてみて、自作のハザードマップに、
雨が降った時の水の流れる方向やマンホール・側溝の場所の目印に
なるものも書き込んでおきましょう。

なお、お家が平屋建てで、
ゲリラ豪雨時などに逃げ場所がなくなってしまうような際には、
遠くの避難場所を目指すよりも、
隣近所の二階以上に避難させてもらうほうが安全なので、
普段から人間関係を築いておきましょう。


5.非常用品備蓄
大規模水害時には、水道、電気、ガスなどが止まり、
道路が寸断される可能性があります。

ライフライン途絶を想定し、水、食料、日用品、カセットコンロ、
カセットボンベ、予備電池、防水懐中電灯、携帯電話充電器、医薬品、
ランタンなど、一週間程度暮らせる備蓄を準備しておきましょう。

これらについては、
故障の有無など定期的なメンテナンスを行うように心がけましょう。

また持ち出し用の非常用品はすぐに持ち運びができるよう、
一箇所にまとめて保管しておきましょう。

両手を開けて避難できるよう、
リュックなどに入れての保管をオススメします。


災害はいつ何時襲ってくるかわからないものです。
水害に強い家を作ることも当然大切ですが、万が一に備えた準備も、
家づくりの際にアドバイスさせていただいています。

省エネの考え方

秋になり、気温も徐々に下がってきました。
そこで今回は、寒さ対策について考えてみましょう。

断熱性能を向上させることは、エネルギー効率UPにつながり、
光熱費の削減だけでなく、環境保護にも貢献できる点が大きな魅力です。

◆断熱施工で快適性と省エネを実現
1.窓の断熱性能UP
窓は家の中で最も熱の入りが大きい部分です。
断熱効果の高い二重ガラスや複層ガラスにすることで、
熱損失を大幅に削減できます。
枠やサッシを断熱性能の高い樹脂や木製のものとすることで、
高い省エネ効果が期待できます。
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2.外壁と屋根の断熱改修
外壁や屋根に断熱材を施工することで、家全体の断熱性能を向上させます。
これにより、冬場の暖房効率が上がり、
エネルギー消費を大幅に削減できます。
材質には、再生素材や自然素材など、
環境に配慮したものを使用することも可能です。
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3.床下の断熱強化
床下の断熱性能を強化することで、底冷えを防ぎ、暖房効率を高めます。
特に床暖房を設置する場合は、
断熱効果を高めるために床材の選択にも工夫が必要です。
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◆エコ設備の導入で効率的なエネルギー管理
1.太陽光発電システムの導入
自宅で使う電力を太陽光発電で補い、
余った電力を売電することで光熱費を大幅に削減できます。
初期コストはかかりますが、
自治体や国の補助金を活用できる場合もありますので、
事前に確認しておきましょう。
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2.省エネ給湯器やエコキュートの導入
従来の給湯器に比べて効率的にお湯を沸かす
省エネ型給湯器(エコキュート)を導入することで、
ガス代や電気代を削減できます。
エコキュートは空気の熱を利用してお湯を沸かすため、
環境への負荷を軽減しつつ、家庭内でのエネルギー利用を効率化できます。
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3.断熱性能の高い換気システムの導入
換気は家全体の空気を入れ替えるために必要ですが、
冷暖房の効率を下げる原因にもなります。
熱交換型の換気システムを導入すれば、
室内の暖かい空気を逃がさずに換気が可能です。
これにより、快適さを保ちながら省エネ効果を実現します。
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◆省エネ施工のコストのポイント
1.投資額と光熱費削減のバランス
省エネ施工の多くは初期投資費用がかかるものの、
長期的な光熱費の削減効果により、
数年以内にコストを回収できるケースが多いです。
特に、断熱や太陽光発電の導入は、
エネルギー消費を大幅に削減できるため、
長期的な視点でのリターンが期待できます。

2.補助金の活用
自治体や政府が提供している
省エネ施工(新築・リフォーム)向けの補助金や
暫定制度を活用すれば、負担額を軽減できます。
工事前にしっかりと調査し、申請方法を確認しておくことが重要です。


環境に優しく、光熱費も削減できる省エネ施工を実施することで、
これからの生活がより快適で持続可能なものになります。
是非ご検討してみてください!